# 053

「これ以上ない世界」



やあ、俺は地球からやって来た 

俺は、愛と嫌悪の世界からやって来た

そこは、逃げ口が運命のねじれだった

そこは、死が生きるための食べ物だった

そこは、与えられる物が聞こえない贈り物だった

俺は、隔てられたいくつもの橋がある世界からやって来た

そして、そこは、川がただ流れていて、そこには、化学薬品が隠されていた

俺は、空が公害の腰掛だった世界からやって来た

そして、刑務所は単なる解決策でしかなかった

寄付が殺人者になる世界

そして、若さは聞こえない声である

俺は、王様と大統領の世界からやって来た

そこは、証拠が無い事が真実の世界である

魂の自由

日が経つにつれて冷たい

俺は、これ以上ない世界からやって来た



俺は、裕福と貧困の世界からやって来た

飽食と餓死

そこは、他人が休日の食事を楽しんでいる時、子供たちが飢えている

俺は、おもちゃが銃やナイフのようになっている世界からやって来た

それらは、子供の心に与えられる贈り物である

そこでは、彼らは君にサンタクロースの存在を信じるように教えます

しかし、決して君に自分自身を信じなさいとは教えない

俺は君を愛します



俺は秩序と混乱の世界からやって来た

そこは、境界を越えることが一目で撃つことを意味する

そこは、安全は殺し屋の目の届かないところであった

俺は、光を発するようになった

我々は、みんな仲良く暮らすことはできないのか

俺は、世界からやって来た

俺はこれ以上ない世界からやって来た



俺は、何百万もの行進がある世界からやって来た

そして200もの夏のために様々なドラマーに歌を歌った

貧困と大多数の世界

少数と最後の優先の一線

秘密女性社交クラブと会員のみ

そこは、年長者が孤独に死ぬ

俺は、壁が引き裂かれた世界からやって来た

お墓が作られたとき

地球温暖化は警告だった

最後の日は近い

しかし、誰一人として聞こえていない

彼らは無知なので

単に君が着ているものだけ

何種類かの毒が君の髪を染めていた

そして、大気に穴を開けた

オゾン層

俺は、これ以上ないプレイヤーになりたくない

君が心配していたのは、現状の事だけだ

俺は、世界からやって来た

俺はこれ以上ない世界からやって来た


2. 課題:地球の温暖化 global warming

エネルギー利用と関係して引き起こされるもので、21世紀中に、全地球規模で深刻な影響をもたらすと予想されている、解決の難しい問題。

 人間活動に伴う二酸化炭素やメタン等の温室効果ガスの排出が増大するとともに、フロン等の人為的な温室効果ガスが新たに放出されているために、大気中の温室効果ガス濃度が上昇して温室効果が強まり、地球が温暖化する恐れが生じている。

(1) エネルギー利用について  

  一人一日当たり猿人は2千カロリー(食物)、ホモエレクトスは、5千カロリー(火を利用)、農耕牧畜者は1万2千カロリー(火、畜力、水車・風車の利用)、工業者は8万カロリー(石炭、石油、電力の利用)、現代の脱工業者は23万カロリー(輸送、農産物、工業製品、冷暖房、原子力の利用)を利用している。



(2) 二酸化炭素の増加

 20世紀に入って化石燃料が工業国で大量に消費、その結果二酸化炭素が急激に増加・・・年0.5%(1.8ppm)の増加

19世紀末は290ppm、現在は360ppm、2100年には700ppmになると予想されている。

 大気中の二酸化炭素濃度は、春に最大、秋に最小となる。南半球では振幅が小さい。大洋(海水)は大気中の二酸化炭素を吸収し、炭酸塩として貯え、また海水の表層の緑色藻類は二酸化炭素の収支に大きな影響を与える。

 熱帯の原生林(熱帯雨林)の大規模な伐採は、炭酸同化作用による炭素の固定の減少、伐採後の地層に含まれる二酸化炭素の放出等により、大気中の濃度を増加させる原因の一つとなっている。



(3)温室効果

 @温室効果 greenhouse effect

 A温室効果ガス・・・二酸化炭素、メタン、フロン、亜酸化窒素

 B温室効果ガスの地球温暖化への寄与度



(4)気温の上昇

@ すでにこの100年で平均気温0.6℃上昇

A IPCC(Intergovernmental Panel on Climate Change:気候変動に関する政府間パネル)の予測

IPCCの2001年の報告・・・2100年には1990年と比べ

         平均気温上昇・・・1.4℃〜5.8℃

         海面上昇・・・9cm〜88cm

         気候変化・・・豪雨、渇水

B 気温上昇により予想される事象

 これほど急激な気温の上昇を人類は経験したことがない。極地の気温上昇が著しいので氷がとけ、

海水面上昇(最大88p)・・・多くの大都市と低湿地は、海水面下になる。日本の砂浜の70%は消失する。

南の諸国(50億人)の水不足・・・干ばつ、砂漠化

    急激な気温の上昇・・・日本列島のブナ林やケヤキ枯れ死、地球の森林の40%が枯れ死

人間の健康への影響・・・熱波やマラリア等の熱帯性動物媒介性感染症の分布域の拡大、植生や水資源、食料生産への影響



(5) 対策・・・ 第1回のIPCCがジュネーブで1988年に開かれ、さらに、1922年には気候変動枠組み条約(UNFCC)が採択され、国際的に地球温暖化の問題に取り組んでいく枠組みが出来上がった。日本を含めたこの条約の締約国は167カ国(1977)となっている。この後、第1回締約国会議(COP1)、第2回締約国会議(COP2)にて、2000年以降の先進国の取り組みとして、法的拘束力のある数量目標を含む新たな法的文書に向けた交渉がなされた。

1977年(平成9)年、京都で開かれた気候変動に関する国際連合枠組条約第3回締約国会議(地球温暖化防止京都会議:COP3)が開催され、先進国の温室効果ガスの排出量の削減目標等を定めた京都議定書が採択された。この議定書では日米欧それぞれ6,7,8%の削減目標が設定されている。

各国が遅くとも2002年までにこの議定書を締結するために必要な具体的なルールは、2001年7月にドイツ・ボルンで開催されるCOP6再開会合で合意することとされていた、2001年3月28日、アメリカが京都議定書から離脱を表明、しかし、2001年11月のCOP7でのマラケシュ合意により、京都議定書は各国の批准を待ち発行するフェーズに入った。米国との交渉が続けられている。



日本・・・1990年「地球温暖化防止行動計画」策定

     温暖化対策を計画的・総合的に推進していくための政府として方針と今後取り組んでいくべき可能な対策の全体像を明確にした。二酸化炭素の排出抑制の目標について、                                 
一人当たりの排出量:2000年以降おおむね1990年レベルで安定化を図る総排出量:革新的技術開発等が早期に大幅に進展することにより、2000年以降概ね1990年レベルで安定化するように努める

    このため、都市・地域構造、交通体系から一人一人のライフスタイルにわたる広範な対策を掲げている。また、二酸化炭素吸収源である、緑の保全や様々な技術の開発などの対策の推進も含まれている。

   1998年10月(平成10年)「地球温暖化対策推進法」が公布され、国、地方公共団体、事業者、国民が一体となって地球温暖化対策に取り組むための土台となっている同法にもとづく取り組みを進めるとともに、京都議定書の削減目標を確実に達成する総合的な制度の検討が進められている。



(6) 改善方法

企業人も、家庭に帰れば商品やサービスを購入して使う消費活動を行なっています。私たちは、消費者としても地球温暖化対策を進んで行う必要がある。しかし、家庭の消費生活に伴う二酸化炭素排出量は、ガスや灯油などから出されるもの、自家用車の排気ガス、家庭で使う電気を作る発電所から出されるものを合わせると、日本全体の約19%(1993年度)。この数値は3年前より約11%増加という急激な伸びをみせている。これは、工場や発電所から出される二酸化炭素の伸びを大きく上回っている。家庭の場合でも、対策のポイントは企業の場合とそう変わらない。無駄なエネルギーの利用、不要な製品の購入などは、二酸化炭素の排出を増やして地球を損ねるだけでなく、家計も圧迫する。つまり、私たちは、家計費の節約を励みにしながら環境を守ることが同時にできるのだ。環境庁や多くの自治体などでは、環境家計簿を作って、家庭の努力を応援している。



 家庭での対策を一層強めるには、費用がかかっても、使ったり、捨てたりするときに二酸化炭素の排出量の少ない製品を選ぶなどの積極的な努力も必要だ。省エネ型の蛍光灯や冷蔵庫、ヒートポンプエアコン、太陽温水器やソーラーシステムなどは、仮に価格が高くても、その分、電気代などが節約できて、元がとれる。その他にも、家の窓や壁の断熱性を高めるためにペアガラスや断熱材を入れて環境にやさしい住宅にする方法や燃費がすぐれた車を選ぶ事も、可能な対策法。こうした商品には、結露の防止など居室の快適性を向上させたり、賢明なドライバーとしてプライドがもてるなど、環境以外のさまざまなメリットがある。このような環境にやさしい消費者像は、環境庁の調査でも相当に国民に受けいられるようになってきた。



 さらに一歩進んで、欧米では、グリーン・コンシューマーという用語が定着している。日本でも、消費者主義を積極的に活用して経済を環境にやさしいものに変えようという動きが盛んになっている。食品についても、よりナチュラルなものに人気が集まっている。二酸化炭素の排出の少ない方法で作った製品が仮に従来品より価格が高くなっても、そのことを理解し、支持する消費者の気持ちも高まっている。

 ごみになりやすい包装も消費者に嫌われている。こうした動きは、小売業者を動かし、さらに、生産者も無視できなくなっているのが現状です。最近では、自分の金融資産も環境保全に活かそうと、株式投資で環境関連銘柄が流行したり、環境にやさしい企業だけに投資先を限る信託(モラル・ファンド)や環境株主といった動きも出てきている。家庭も地球の一部である。ビジネスの中で環境保全に挑戦するだけでなく、家族でも知恵や工夫を出して、エコ・ライフを実行していくと、他の人の努力と合わさって、世の中が変わっていく手応えが得られるに違いありません。

 私たちの普段の生活の中でも温暖化を防止できる行動はいくつでもある。しかも、そのような行動は家計の助けにもつながる。そこで、家族でできる温暖化対策を具体的に紹介しよう。

 ポイントはいつも乗っている車。近所に行くときは極力乗らない、急発進・急加速、不要なアイドリングはしないことが大切だ。

一日5分のアイドリングをやめると年間で約2800円の節約になる。さらに、トランクを倉庫代わりにして走るのも止める。重量が増えると燃費も悪くなる。



さて、最近では環境にやさしい商品作りが多くの企業で進んでいる。地球にやさしい暮らしをして節約できたお金を利用して、省エネ性能の高い製品を大胆に選んでみたらどうだろうか。たとえば、自動車業界でも、改良されたガソリン・エンジンを載せた燃料の良い車もだされてきている上、ついに画期的なハイブリッドカー(ガソリンと電気を組み合わせた二酸化炭素の排出を減らせる車)の開発が進み、もうすでに販売も開始している。家の窓のガラスを複窓ガラスにしたり、太陽光発電装置を着けたりする事も、手の届く値段になってきた。